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2024.04.22

痩せていても糖尿病に注意!知らないと怖い痩せメタボ

 

 

糖尿病と肥満の関係はよく知られていて、食べ過ぎに気をつけておられる方も多いでしょう。しかし最近では、一見すると太っているようには見えない方でも糖尿病のリスクを抱えているケースがあることがわかってきました。糖尿病対策に、どのような状態が危険なのかを知っておきましょう。

 

糖尿病のリスクは体型からでは判断できない 

メタボリックシンドロームというと、内臓脂肪の蓄積に加えて血糖値や血圧、血中脂質バランスに複数の不具合がある状態を指しますが、一見内臓脂肪の蓄積がないように見える体型の方でも糖尿病になる、またはそのリスクが高いことがわかってきており、もはや体型だけで判断するのは危険であるといえます。

痩せメタボ(代謝性肥満)とは? 

痩せているにも関わらずメタボリックシンドロームの人同様、糖尿病をはじめとする生活習慣病リスクが高いとは、どういうことなのでしょうか。その理由は、「痩せメタボ(代謝性肥満)」というものが存在するからです。

 

痩せているのになぜ糖尿病になるのか 

痩せメタボ(代謝性肥満)の方は、筋肉に脂肪がたまっている状態の「脂肪筋」になっていることで筋肉においてインスリンがうまく作用せず、糖を取り込みにくい体質になっているような状態です。つまり「筋肉の質が低下している状態」なのです。

このような方は、体格指数であるBMIがいわゆる正常範囲に入る23以上25未満のさほど太っていない状態でも、高血圧、高血糖、脂質異常のどれかひとつでもあれば、インスリンが作用して糖を取り込むという筋肉の能力が低いという研究結果もあります。

痩せメタボになりやすい人の特徴 

体重管理には気をつけていたつもりが痩せメタボ(代謝性肥満)になっていたら残念ですよね。このような状態は、

  • 体力の低下
  • 活動量の低下
  • 内臓脂肪の蓄積
  • 高脂肪の食事

などと関連しているとされています。リモートワークが増え「歩かない生活」になったり、忙しくて食事内容が偏ってしまったりといったことに心当たりのある方は、知らず知らずのうちに「痩せメタボ(代謝性肥満)」になっているかもしれません。

 

 

痩せメタボを解消・予防するには

糖尿病の治療では食事と運動は両輪ともいえる大切な事項です。痩せメタボ(代謝性肥満)でも同様。食事、運動それぞれで痩せメタボ(代謝性肥満)解消・予防に有効なことを見ていきましょう。

痩せメタボの予防法~食事編~

脂肪筋のような筋肉の質の低下は高脂肪の食事によって起こりやすいので、痩せメタボ(代謝性肥満)の解消・予防では脂肪が多い内容の食事は避けましょう。食べ過ぎにも注意をしたいので総エネルギー量を考えていくほか、栄養素のバランスが良い食事を規則正しく食べることを心がけましょう。

しかし、食事制限をがんばっただけでは思うような改善が得られない場合もあるかもしれません。痩せメタボ(代謝性肥満)の解消には運動を欠かすことはできないといえるでしょう。

 

痩せメタボの予防法~運動編~

痩せメタボ(代謝性肥満)は筋肉の質が低下している状態ですから、筋肉トレーニングが必要です。加齢に伴いさらに筋肉は減っていきますし、筋肉が減れば基礎代謝も低下して脂肪が体につきやすくなりますから、筋肉トレーニングはどの年代であっても早めに始めるに越したことはありません。

ウォーキングなどの有酸素性運動に、筋肉に負荷をかける筋力トレーニングを組み合わせると良いでしょう。筋肉トレーニングといってもジムなどに通って行うような負荷の高いものでなくても、スクワットなど手軽に取り入れられるものでOK。継続していくことが大切です。

 

まとめ

毎日の体重コントロールは健康管理に有効ではありますが、大切なのは体重だけでなく「身体の中身」。筋肉と脂肪のバランスについても考えていかないと今回ご紹介した痩せメタボ(代謝性肥満)のような状態にもなりかねません。

解消や予防に大切なことは糖尿病やメタボリックシンドロームと同様で、適切な食事と適度な運動の組み合わせ。「自分は痩せているから関係ない」ではなく、見直していきたいですね。